TR's野球コラム【その7】

 ラストゲーム】

 昨年10月から見てきた3年生がメインでの最後の大会。中学校総体。
 クジ運が比較的良く、「これなら何とかなるかも・・・」と思わせる相手。

 大会は総勢9校が3校ずつ分かれてリーグ戦を行い、1位通過校は上位大会へ、2位通過校は3校で再びリーグ戦を行い、上位2校が上位大会へ進めるといったルール。つまりは9校中5校が上位大会へ出場出来る仕組み。

 うちのチームの状態を考えると第一試合は絶対に落とせない。
 良くて1勝1分け、悪くて1勝1敗で1次リーグを抜けないと・・・・。

 第一試合。
 相手は秋に大敗、春に引き分けたチーム。
 先制、中押しされ2点ビハインドの終盤。
 上位打線が相手投手を捉え1点返しなお2アウトランナー2塁。
 5番がセンターへライナーを打ち、万事休すと思ったのも束の間、センターがコレをこぼす。
 セカンドランナーは一挙本塁へ向いクロスプレー!
 ジャッジは非情にもアウト。
 我々3塁側のベンチからは足が先にベースにタッチしていたにもかかわらず審判の立ち位置が悪く・・・
 結果は1-2で負け。

 第二試合。
 こちらはかなりの強豪。
 初回、恐れていた単純なエラーで失点。
 が、ピッチャーも踏ん張り、2失点で終盤を迎える。
 最終回、上位打線が連打、フォアボールも絡み1アウト満塁。
 相手チームは1試合目に投げたピッチャーを急きょ再登板。
 「相手は焦ってるぞ!」
 
 しかし後続が続かず無得点。0-2で1次リーグ敗退が決定。


 昨年10月から9ヶ月間、このチームを見てきました。
 最初は「こりゃ一筋縄ではいかんなぁ」と思い、自分なりに「考える」事を覚えさせ、底上げを図ってきました。
 3年生5人中、目の色が変わったのは1人だけでしたが、他に2人が最期に来て「考えて野球をする」事を足りないながらも実践。

 結果は敢えなく敗退でしたがこの9ヶ月間、「ようここまでやれたなぁ」と思ったのが率直なところ。
 「もっと色んな事を教えれたのではないか?」と自問自答・・・・

 さぁ今度は新チームが始動です。
 

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